2015/03/24 23:02
オーダーを頂くお菓子のほとんどは、ヤマトのおにいさんに配送を頼んでいますが、近くに住む友人たちへのお渡しは取りに来てもらったり、おうちへ届けたりしています。
そんな中、昨日は友人の陶芸士である堀さんのお宅へ伺ってきました。 昨年のバレンタインはアンティーク雑貨を取り扱う友人のHPでお菓子の紹介をさせてもらっており、今回の『3つのキス』は、その時にもとても好評だったもので、今年も同じお菓子をリピートでオーダーしてくれた堀さん。 圧倒的に女性からのオーダーが多い中、男性からのオーダーはとても嬉しくなります。写真は、堀(仁憲)さんのコーヒー・カップに、恋人でもある金工士、坂野友紀さんの真鍮の器にショコラを盛って頂いたもの。昨年、写メールが届いた時に、とても嬉しくなった一枚です。
さて、前回の日記の最後に触れていた『苦い話』についてですが、『興味あり』とメッセージを送って頂いた方には、こんなチョコレートをお菓子と供に贈らせて頂きました。
*Fair Trade Chocolate/フェアトレード・チョコレート
フェアトレード商品というと、どんなものが思い浮かぶでしょう? 今、取り扱っているマカイバリ茶園の紅茶の他に、有名なコーヒーショップだと、タリーズやスタバなどでもフェアトレードのコーヒーを取り扱っているので、口にされている方は少なくないと思います。最近では、一部のコンビニでも取り扱いがあるようですね。
私たちが普段、チョコレートを何の気なしに買って食べているのは、ちゃんと『チョコレートの美味しさ』がわかっているから。しかしながら悲しい事に、生産者であるのに、チョコレートの美味しさを知る術もなく、学校も行けずに安い賃金で働かざるを得ない子供たちが大勢います。何故、今の平和な世の中に、そんな辛い状況に陥ってしまうのかを『知る』必要があると思っています。何か行動を起こす前には、先ず、知る事が第一の行動ですよね。
そんな訳で、より詳しく説明されているリーフレット付きのチョコレートを選ばせて頂きました。
今後、こういった材料を使用してのお菓子創りにも、視野を拡げられればと考えています。
今回、これまで以上に、とてもたくさんの方から心温まる愛のメッセージを頂いています。
昨年、チョコレートの祭典『サロン・ド・ショコラ』のセミナーに参加する為に朝早くから京都に出掛け、朝から晩までショコラにどっぷりと浸かった一日を過ごしました。その中で、『ジャムの妖精』といわれているクリスティーヌ・フェルベールさんのお話を伺った際に、こんな事を話されていました。
「わたしたちが作るお菓子たちは、口に入れてしまえば直ぐに無くなってしまうもの。しかしながら、そのカタチに残らないモノの為にお金を出してくれる人たちがいるという事は、本当にありがたい事だと思っている。」
他にも、失敗談やアルザスでの仕事の事を話題にされていたのだけれど、随所に共感できる場面が多々あり、目頭が熱くなった瞬間もありました。実は、このセミナーの第一希望は、別のショコラティエだったのだけれど、唯一、ただ一人の女性の意見を聞けた事はとても貴重な体験でした。
お菓子を創るにあたり、美味しい笑顔を頂いたり、心温まる言葉を頂く事で、これまでとこれからのお菓子に愛情スパイスとしてのエッセンスが練り込められていると思っています。本当にありがたい事ですよね。 なので、『michiのお菓子』ではなく、みんなの愛情がつまった『Amelie Tautouのお菓子』が出来上がっているように思います。
今回、実に多くの方が、この空間に訪れてくれています。その要因のひとつに、アロマセラピストである友人のユリ・ジュリアンさんのblogでの紹介があります。とても愛に満ち溢れた方で、出逢ったひとたちが直ぐにその魅力の虜になってしまう程。わたしもそんな一人です。
たくさんの方からの愛のメッセージが循環され、またいろんなところで愛が溢れる空間が創り出されているように感じます。そんなふうに、ユリさんのところから導かれて訪れてきてくれた方に、わたしからも感謝の想いを込めて、彼女から届いた2008年のカードの贈り物があります。
何に関しても嬉しい出来事は、自分だけの愉しみだけに留める事なく分かち合うものですよね。。。
ユリさんとパトリスさんの愛猫チンチラのビズゥ。愛称ビーちゃんは、レストラン時代、サントル(C.F.A)のスタッフやお客さまのアイドルでした。私は犬派なので、実は猫は、あまり好きではありません。でもビーちゃんは別。身近にいて、食べ物や飲み物も与えて。。。なんて接していた間に好きに変わっていました。繋がりや絆って、そんな風に生まれてくるんだなと思います。